数学専門オンライン家庭教師「マスゼミ」塾長の林です!
数学が苦手な人で,その原因について真剣に考えたことのある人は少ないかもしれません。
でも,苦手の原因を突き止めないと,いつまでたっても数学は苦手なままです。
塾長(林)の考えでは,苦手の原因の多くは「計算ミス」。
この記事では,計算ミス対策の重要性について説明していきます!
数学を苦手とする子は多い
高校生まで,誰もが学校で数学を勉強します。
大学入試においても,理系であれば確実に,文系でも多くの場合使用しなければいけません。
おそらく英語と同じくらい,勉強している人が多い科目なのでしょう。
でも,数学に苦手意識を抱いている人は多いようです。

女子の方が多いものの,男子でも40%以上が苦手意識を抱いているのです。
数十万人もの高校生が,数学を苦手としている。
そう考えるとなんとも厄介な科目です。
苦手意識の原因は,問題の「複雑さ」にある
では,なぜ数学が苦手な生徒が多いのか。
その原因は,数学という科目自体がもつ複雑さにあると私は考えます。
例えば,次のような問題があったとしましょう。
問題:
直交座標平面で,\( x = 2 \) のグラフ,\( y = x*(e^x) \) のグラフと \( x \) 軸,\( y \) 軸で囲まれる部分の面積を求めよ。
数学 III に登場する初歩的な積分の問題です。
この問題を解くときに、どのような手続きが必要かを想像してみましょう。
まずは問題文を読み取り,意味を理解する必要があります。
今回のように面積を求める場合,図を描くことになるでしょう。
そのためには,各々のグラフの概形を理解していなければなりません。
問題文の意味がわかったら,次はどのように解くかを考えます。
上の問題では面積を問うているので,積分を用いれば良さそうです。
解法がわかったら,それにしたがって計算をする必要があります。
今回の場合,\( y = x*(e^x) \) という関数を \( x = 0 \) から \( x = 2 \) まで積分することになるでしょう。
こんな感じで,数学の問題を解くにはいくつかのステップが必要なのです。
実は,計算ができていないだけの子が多い
数学の問題を解くには,
- 問題文を理解する力
- 解法を考える力
- 計算をする力
などが必要となるのですが,これらを混同して勝手に「私は数学ができない」と悲観する生徒が結構いるのです。
問題文の意味はわかっていたのに,それ以上勉強しようとしない。
解法がわかったのに,計算ミスをしていた。
ある程度勉強できたにも関わらず,これらの状態を「数学ができない」と勝手に拡大解釈して,勉強を放棄してしまう,というわけですね。
特に計算ミスがきっかけで苦手意識を抱く高校生が多い印象です。
でも,計算ミスが原因ということは,計算さえできれば正解できることを意味しています。
計算ミスを些末なものと思っているわけではありません。
あと少しで正解できるのに,そこで考えることを放棄してしまうのが勿体無いということを私は言いたいのです。
家などで問題演習をしたときに不正解だったら,まずは「どこでミスをしていたのか」を冷静に分析しましょう。
そもそも全く分からなかったら勉強をし直す必要がありますが,計算ミスが原因であればそこだけ復習すればいいのです。
符号のミスや掛け算のミス,文字式の計算ミス。
一定量のミスを見れば,自分にどういう癖があるのか分かってくるはずです。
それを対策すれば,数学のテスト等でのパフォーマンスは大きく改善します。
不正解だからといって投げ出さずに、冷静に原因を見極める。
長い受験勉強では,そうやってロジカルに歩んでいくのが大切です。
苦手の原因を一人で突き止めるのは大変なことです。
(それができれば苦労しないですよね。)
マスゼミでは,苦手の原因を見抜き,それを対策するサポートをいたします。
ぜひ東大生講師と一緒に,数学力を上げていきましょう!
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