「青チャート」のページ構成と正しい使い方

数学専門オンライン家庭教師「マスゼミ」代表の林です!

マスゼミの授業ではチャート式(特に青チャート)を使うことが多いです。
有名な参考書ですよね。
長きにわたって愛されてきた優秀な参考書で,現在の多くの受験生が使用しています。

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チャート式の中でも,特に「青チャート」と呼ばれるもの.

そこで今回は,青チャート のページ構成と使い方について説明していきます。
ここで述べる方法で問題を解いていけば,着実に数学の成績を上げられますので,ぜひ最後まで目を通してください!

目次

チャート式のシリーズとページ構成

数学の場合,主なシリーズだと

  1. 白チャート
  2. 黄チャート
  3. 青チャート
  4. 赤チャート

があります。白チャートが最も平易で,赤チャートが最も難しです。
今回扱うのは 青チャート です。

青チャートは,例題と練習問題で構成されているページが主軸です。

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チャート式の中身。数研出版の HP より。


↑こんな感じのページです。

まずページの一番上に「例題」があります。
その次に,問題を解くにあたっての方針がありますね。
その下に例題の解答があります。

解答は略解ではなく,答案に書いても文句ないレベルの丁寧なものとなっています。
ご覧の通り図がふんだんに用いられていますし,右側のコラムでは解答の際の注意点や補足事項が述べられいます。

その下には,例題と密接に関係した「練習問題」があります。

オンラインの授業では,上記のページ構成が非常に便利なんです。
例題の解説を講師がして,次に練習問題を生徒自身に解いてもらうということができるので

解説のない問題ばかりだと,

  • どの問題を解説すればいいか悩ましい
  • どの問題を生徒に解いて貰えばいいか悩ましい
  • 「例題の解説を参考にしながら練習問題を解く」という訓練ができない

などのデメリットがあります。
というわけで,オンラインでの数学指導の際にはチャート式を用いるようにしています。

これと同じ構成の参考書に「フォーカスゴールド」というものがあり,それも一部の生徒の指導で使用しています。

色を変えれば難易度調整ができますし,収録問題数が豊富な上解説も丁寧。
歴史ある参考書だけあって,やっぱり優秀です!

青チャートの正しい使い方

では次に,青チャートの使い方について説明していきます。
※他の色でも,おおよそ同じ使い方ができます。

最初のまとめページは,あくまで「確認用」

チャート式はいきなり問題から始まるわけではありません。
最初に,その項目の重要公式等がまとめられたページ(2, 3 ページ程度)があります。

ただ,未習内容をここで学習するのは NG です。
なぜなら,まとめページの内容はあくまで「重要事項だけをピックアップしてまとめたもの」だからです。

公式の導出や,公式を使う際に注意すべきポイントが記載されていないことが非常におおく,まとめページを読むだけでは内容を身に付けることはできません。
新しい内容は学校の教科書や他の参考書でじっくり勉強した上で,青チャートのまとめページで学習内容を確認することにしましょう。

まずは「例題」をじっくり読み,書き写す

次は,各ページの「例題」を学びます。

チャート式の例題のすぐ下には解答解説がついていますよね。
したがって,例題をノーヒントで解くには解答解説を紙や手で隠す必要があります。
しかしそれはかなり面倒。答えを見たいという葛藤と闘う必要もあり,落ち着いて問題に取り組むことができません。

そこで,例題はあくまで「見て学ぶもの」という位置付けにしてしまって OK です。

まずは例題と解答解説を熟読しましょう。
チャート式の解説は内容が充実しているので,読むのにそこまで苦労しないはずです。

次に,解答解説をノートに写します。
ただし,何も考えずにコピーするだけでは意味がありません。
自分の頭の中で式変形の過程などを追跡し,意味を理解しながらじっくり写していくのです。
これを行うことで,典型問題を解くときのプロセスが分かってくることでしょう。

なお,青チャートの例題には「基本例題」「重要例題」「演習例題」の 3 種類があります。
重要例題と演習例題は,実際に入試で出そうな問題(か,それより難易度が少し低いもの)なので,基本例題より難しいです。
初めて青チャートを進めるとき,もし重要例題・演習例題を解くのがキツかったら,いったんスルーして問題ありません。
まずは何より,基本例題とその下の練習問題を完全に理解するのが先ですね。
その辺りが完璧(=何も見ずに余裕で解ける状態)になったら,重要例題や演習例題にもアタックしてみましょう!

練習問題にチャレンジ!

例題の解答解説を写し,内容を理解できたら,次はいよいよページ下の練習問題に挑戦します。

練習問題は,ほとんどの場合例題の類題になっており,例題で学んだ解法をそのまま活用することができます。
前のステップで例題の解き方を学んだと思うので,今度はそれを練習問題で応用してみましょう。
練習問題は例題と同レベルまたは例題よりほんの少し難しい程度なので,練習に最適です。
なお,このステップは例題とその解法を見ながらで構いません。

ここで重要なのが,このステップでは解答解説冊子を読まないということ。
いまは例題で学んだ解法を活用することが目的なので,ここでも解説を写してしまっては無意味だからです。

ノーヒントで練習問題に挑み,自力で解けたら解説を読んで丸つけをします。
答え(の数値)だけでなく途中過程も合っているか,丁寧にチェックしましょう。
正解だったら完璧!
不正解の場合は,なぜ不正解なのか原因分析を忘れずに。

自力で解けない場合も,10 – 15 分は悩むようにしてください。
模擬試験や実際の入試では,すぐに解法が思いつかないなんてことは多々あります。
そういうときに,じっと粘って解法を探す力は非常に重要です。
ましてやいまは例題と(ほとんど)同じ解法で解けるわけですから,しばらく自力で考えるようにしましょう。

それでもなお解けなかった場合は,解説を読んでみてください。
ここから先のやり方はその人次第です。
一通り解説を写し,後日解き直すのもよいでしょう。
解説の最初の部分だけ写して,その後を自分で考えるのもよいでしょう。
自身の理解レベルに応じて,柔軟に学習方法を変えてみてください。

以上が練習問題の取り組み方ですが,ここで注意点があります。
それは,「自力で解けた箇所と解説を読んだ箇所を明確に区別する」ということです。

解説を写した箇所も黒色で書いてしまっては,自分が理解している領域と理解していない領域が曖昧となってしまいます。
そうやって自分の理解度を誤魔化していると,自分がどこを学習(復習)すべきかわからなくなってしまうのです。
解説を写した箇所は,全て別の色(普通に赤色で OK )で書くようにしてください。

EXERCISES に挑戦

青チャートの節末には「EXERCISES」という名前のページがあります。
その節の内容のまとめ問題で,練習問題よりも難易度は高くなっています。
実際の大学入試から採用した問題も多いですからね。
さらに,どの例題の解法を活用すればよいのか一目ではわかりません。

その節の練習問題を 8 割程度ノーヒントで解けるようになったら,まとめた時間をとって EXERCISES に挑戦しましょう。
「分野を限定した模擬試験」という感覚です。
どの解法を使えばいいのかわからない問題に独力で取り組むということに価値があるので,これまでの例題などは見ないで解くのが大切。
その節で学んだことを全部ぶつけて,頑張って解きましょう。

センター試験〜大学個別試験レベルの問題ばかりなので,解けないものがあっても落ち込む必要はありません。
解説をよく読み,どうすればその問題が解けるのか必ず復習するようにしてください。
間違えた問題は,日を空けて再度解いてみるのもおすすめです。

総合演習や実践問題は,入試対策に。

青チャートの例題・練習問題がちゃんと解ければ,たいていの大学入試で苦労しません。
(もちろん,これまでに述べた方法で丁寧に学習したら,の話です。)

ただ,難関大学を目指すとなるともう少し難易度の高い,重めな問題にチャレンジすべきです。
そこで役立つのが「総合演習」。

これまでの問題よりさらに難しい,国公立大学レベルの問題がズラリと並んでいます。
入試が近づいてきて,本番レベルでの演習をしたい場合はここの問題を解きましょう。
だいぶ難しいので,難関大志望者以外は無理して着手する必要はありません。

また,最近のチャート式には,巻末に「実践問題」というものが存在します。
これは 2021 年より始まる「共通テスト」を模した問題を揃えた付録で,ここの問題を解くことで共通テストの問題形式・雰囲気を知ることができます。
受験学年になり,共通テスト自体の対策をすべきと判断したら,ぜひ取り組んでみてください。

まとめ

<青チャートの構成>
青チャートは「例題」→「練習問題」が基本構成。
節末には EXERCISES がある。
巻末には総合演習と実践問題がある。

<青チャートの使い方>
まずは例題を(よく考えながら)写し,典型問題の解法を学ぶ。
次に,例題を参考にしつつ練習問題を解く。
自力で解けたら OK,解けなかったら解答を(よく考えながら)写す。
その節の内容が万全になったら EXERCISES を解く。
総合演習,実践問題は入試対策として使う。

チャート式は,収録問題数が豊富で,解説も丁寧な良書です。
多くの高校生にとって,数学学習の大きな見方となることでしょう。
今回は青チャート(中堅〜難関大志望者向け)の使い方を説明しましたが,他の色でも使い方は同様です。

問題数が多いだけに,使い方を誤ると大きな時間の無駄になりかねません。
今回紹介した流れにしたがって,順を追って勉強するのが大切です!

チャート式(特に青チャート)はマスゼミでもよく使用しています。
この参考書は量が多くて大変ですが,マスゼミなら東大生講師と一緒にじっくり数学を勉強することができるので,数学を徹底的に伸ばすことに興味があったらぜひお問い合わせください!

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